ケネス・グレアム『たのしい川べ』     イギリス中部には、運河が網の目のように張り巡らされている。周辺の川と川をつなぎ、都市と都市のあいだを結ぶ。産業革命の初期、石炭や鉄を運ぶ主要な手段として、盛んに用いられた。運河沿いの小道を歩くラバが引くはしけが、運河や川を往ったり来たりした。19世紀半ば、主要な運輸手段としての地位を鉄道に譲り、運河は次第に衰えたが、20世紀半ばから保存運動が活発になり […]